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「置き去りにされた赤ちゃんゾウ、彼が辿ったその壮絶な運命とは」抜粋記事

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群れをなして行動する動物は、だいたい家族単位で行動している。象は、集団行動をする世界で最も代表的な動物の一種であり、その群れの統制を保つためには何でもする。しかし、群れの中で、誰か一人が遅れるとなると、その一匹が危険に晒されるだけではなく、群れ全体に危険が及ぶことは、家族であっても認識していなければならない。

一匹の遅れによって、集団全体が命を失うことはできないのだ。その為、一匹が遅れたとしても、その集団は止まることなく動き続ける。それは、赤ちゃんゾウであっても例外ではない。この話は、そんなゾウの群れから逸れてしまった、かわいそうな赤ちゃんゾウの救出劇だ。果たして、その象は、無事家族の元に戻ることができたのだろうか?

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始まりは、プールでの水浴びから

STEFAN HEUNIS/AFP/Getty Images
赤ちゃんゾウにとっても、その日は、他の人と何ら変わりない一日が始まったかのように思えた。彼は、アフリカのアッド野生生物保護地区に家族と一緒に住んでおり、ちょうど水浴びや水を飲むために、自然が作ったプールに立ち寄っていたところだった。そう、彼にとっては、完璧な一日の始まりだったのだ。


赤ちゃんゾウへの悲劇は、彼が水遊びを始めた時に突如起こった。通常、水遊びで泥だらけの池に飛び込むことは、アフリカの暑さを柔らげる最適な方法である。しかし、その日はたまたま滑りやすい池の付近に、足を突っ込んでしまい、彼がプールから出ようとした時、沼にはまって、立ち往生することになってしまったのだ。

大きな一手

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この赤ちゃんゾウは、しばらく奮闘したが、その沼から抜け出すことはできなかった。家族の群れが次の旅路へと身支度を整えている時、仲間は何かがおかしいことに気づいた。集団行動をするゾウは、出発前に全員いるかを確かめるのだ。緊急事態でもない限り、誰か一人を置き去りにすることは決してない。


大人たちは、この赤ちゃんゾウをどうにか助けようと手を貸したが、どれもその沼から抜け出す一手にはならず、状況は変わらないままだった。赤ちゃんゾウは、それ以上深く沈むこともなかったが、平らな地面にたどり着くこともできないままだった。

全てのゾウが一匹のために

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これまで数匹の大人のゾウが、その赤ちゃんゾウを助けようと試みていたが、なかなか上手くいかなかった為、彼らは残りの仲間に声をかけ始めた。この人数であればどうにか救うことができるであろうと、誰もが思ったのだ。


しかし、悲しいことにその助けがあっても赤ちゃんゾウは、一向に地面にたどり着くことができなかった。そして、だんだんと弱り始め、皆の希望が消え始めた時、そこには新たな追い討ちがかかってきたのだ。助けを求めるために出した鳴き声は、彼らは追い込むことになったのだ。一体、何が起こったのだろう?

守りの体制に

Will Burrard-Lucas/WWF/Barcroft / Barcroft Media via Getty Images
何と地平線のその先に、ジープが現れたのだった。それが敵なのか仲間なのか把握する間も無く、とにかくこの状況をどうにかする必要があった。彼らは、その赤ちゃんゾウを見捨てるわけにもいかず、何とその赤ちゃんゾウを囲むようにして仁王立ちをした。


ジープに乗った男たちは、ゾウの周りを周回し、その群れの中で何が起きているのか確かめようとしたが、ゾウ達は頑なに動かなかった。彼らは、群れの中で最も貴重な存在を失わないように覚悟を決めていたのだ。

観客の登場

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ゾウの群れとジープに乗った男性達の沈黙の冷戦が続く中、そこには新たな観光客のグループが、観客として現れた。観光客は、以前にもゾウを見たことがあった為、安全のために彼らとは距離を保つことにしたようだ。


ここから彼らは、予測不可能な信じられない物語を目撃することになる。この場面に、介入するのは、危険すぎることを知っていたが、だからと言って、その惨事を見て見ぬ振りをする訳にもいかなかった。そして、この彼らの存在が、後に重要な役割を果たすことになるとは、彼らでさえもその時は知る由もなかった。

それは今しかない

Andrew Renneisen/Getty Images
ジープの男性達とゾウの冷戦は、数時間が過ぎたようにも思えた。疲れ果てたゾウの群れの若いメンバーは、赤ちゃんゾウよりも自分の身の安全を選ぶようになり、その場から離れ始めた。この行動が、大人のゾウ達に厳しい決断を迫らせることになったのだった。


ゾウの赤ちゃんを見捨てて、自分たちもその群れに加わるべきか?赤ちゃんは、体力も失い絶望的な状況で、助からない可能性の方が高い。大人のゾウ達は悩んだ。一方で、ジープを運転していた一人の男性は、ついにその群れを割って、彼らの隠しているものを確かめる決断をしたのだった。

群れは、放棄することを決断した

Greg Du Toit / Barcroft Images / Barcroft Media via Getty Images
決断を余儀なくされた大人のゾウ達は、その赤ちゃんゾウを見捨て、群れの一部に加わることにした。ジープの男性達は、この冷戦に終止符を打つことに成功したが、その彼らの意図は果たして何だったのだろうか?


しかし、かわいそうな赤ちゃんゾウにとっては、その彼らの意図は決して重要ではなかった。なんせ、彼はたった一人でその池に放置されてしまったのだから。一人になった赤ちゃんゾウは、最後の力を振り絞って、どうにかその場から抜け出そうともがいた。ジープは、さらに近づいた。そして、その瞬間、対立していたと思っていた男性達は、何と予想外の相手であったことを知ることになったのだった。

助けの手

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嬉しいことに、何とジープに乗った男性達は、決してその赤ちゃんゾウを殺そうとしている集団などではなかった。彼らは、ゾウの鳴き声を聞いて現れた救助隊だったのだ。残念ながら、彼らが赤ちゃんゾウを助けるために下した決断は、群れのゾウ達に、その赤ちゃんゾウを見捨てさせることだった。


赤ちゃんゾウの緊急事態に直面した今、彼らは今まさに具体的な救出計画を必要としていた。しかし、大人のゾウの群れでも助けられなかったその赤ちゃんゾウを、果たして彼らが助けることができるのだろうか。

いくつもの計画が失敗

Tony Margiocchi / Barcroft Media via Getty Images
救助隊は、最初に最も簡単な救助計画を試みることにした。それは、一人が水に入って、ゾウの赤ちゃんの足の周りの泥を掘り出すことだ。しかし、実際に入ってみると、その沼は思ったより深く、この救助計画は不可能であることが分かった。


次に、ゾウの足にロープを結び、どうにか引っ張り出そうと試みた。赤ちゃんとは言ってもそれなりに重さのあるゾウは、なかなか引っ張り出すのに苦労し、これもうまくいかないかもしれないと諦めかけた。しかし次の瞬間、なんとゾウの赤ちゃんは奇跡的に岸の方に上がれるくらいまで引き上げられたのだ。

群れを再び見つける

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赤ちゃんゾウは、何時間も奮闘した結果、ついに自ら這い上がることに成功した。これには誰もが安堵し、救助隊もそっと胸をなでおろした。しかし、そこにはまだ問題が残っていた。そう、あのゾウの群れはどこに行ったのだろうか?


救助隊は、その群れを探している間も、赤ちゃんゾウを放っておくことができないことは分かっていた。そこで彼らが最善の方法としてとったのは、ゾウの赤ちゃんを再び縛って、彼の家族の群れを探しに行くことだった。

最も理に適った方法

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救助隊が、ゾウの赤ちゃんを再び縛ることは、とても残酷なことに聞こえるが、実際には最も安全で理に適った方法だった。なぜなら、彼らは、群れを見つける必要があり、その間にどこかに逃げたり、何かに襲われるのを防ぐ必要があったからだ。


しかし、アッド野生生物保護地区は安全ですが、それでも彼らは野生動物であることには変わりない。ましてや、この赤ちゃんは縛られるというトラウマ的な経験を、今まさに経験したばかりなのだ。その為、一時的に攻撃的になることもあり得る。救助隊にとっても決して簡単な決断ではなかったが、これが最も最善の方法であると信じていた。

機嫌の悪い赤ちゃん

DeAgostini/Getty Images
想像してもわかるように、救助隊が助けたことによって、その赤ちゃんはとっても幸せな気分になったことだろう。そして、助けられた後は、その縄とはお別れだと、その繋がれた綱をどうにかして振り払おうとしていた。


もし、その彼がもう少し成長していて大きかったら、その縄は簡単に振りほどかれてしまったかもしれない。しかし、彼には十分な大きさと力がなかった為、どこにも行くことができなかった。つまり、彼の運命は、救助隊に委ねられたことになったのだが、この時点で、赤ちゃんはまだ、彼らのことを信用していなかった。

群れに戻るには、時間が経ちすぎていた

Tessa Chan/South China Morning Post via Getty Images
そう、この日は、赤ちゃんゾウが今までに経験した最も運の悪い日となった。しかし、救助隊と出会うことがなければ事態は、更に悪化していたに違いなかった。更に、ゾウは、人間と同様PTSDに苦しむ可能性があり、それはこの赤ちゃんゾウも例外ではなかった。


人間に関わらず、種を超えた心理学者のゲイ・ブラッドショーによると、「救助隊は、象の家族に心理的トラウマを与えたが、それはゾウの群れの中でも起こり得ることだった。」と述べた。この赤ちゃんを待っていたのは家族ではなく、彼を救った救助隊だけだったが、そこでできることは何もないと、赤ちゃんゾウは悟ったのか、次第に落ち着いていった。

人間とゾウに共通した同じ気持ち

YASUYOSHI CHIBA/AFP/Getty Images
ゾウがトラウマによって深く心理状況に影響が与えられるのは、ゾウが人間と同じような感情を持っているからである。ブラッドショーは、「ゾウと人間は、感情・認知・意識などのあらゆる面で、同じプロセスを共有しており、その構造は似ている。」と話す。


救助隊が、この事実を把握していたかどうかは分からないが、この状況が一刻を争う事態であることは、誰もが感じていた。やがて、日が暮れると、彼らにできることは、一晩中赤ちゃんゾウと一緒に過ごし、見守ることだった。もちろん、もし他にも必要なことがあれば、彼らは即時に対応する準備ができていた。

信頼を獲得し始める

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ゾウの群れと再会させるためには、ゾウの赤ちゃんの信頼を獲得することが不可欠だったが、彼らは何をしたらいいのか、迷っていた。その時、長時間沼にハマっていた赤ちゃんが、アフリカの暑さにやられて、脱水症状であることに気づいたのだ。


そこで、救助隊の一人が、小さな池に連れて行き、水浴びをさせてあげた。そのことに、即座に気づいたゾウは、ためらうことなく、水に鼻を近付けて勢いよく飲み始めた。どうやら、ゾウの赤ちゃんと救助隊の戦いは、休戦に入ったようだ。

生活の基本を取り戻す

Greg Du Toit / Barcroft Images / Barcroft Media via Getty Images
水を自由に使えるようになったゾウは、やっとの事で自分の世話をすることができるようになった。彼は、喉の渇きを満たしただけでなく、体をクールダウンしながら、洗うこともでき、綺麗になった。


背中に浴びせた冷たい水は、照りつけた太陽の熱を下げるのに十分だった。そして、赤ちゃんゾウの気持ち良さそうな表情に、救助隊もとても安心したようだった。同時に、ストレスに満ち溢れた一日の後、このゾウが健康であることを確信できた瞬間でもあった。

満たされた感情は束の間?

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ここまで、全てのことが順調に行っているように見えた。ゾウの赤ちゃんは水でお腹を満たし、目一杯水浴びを楽しんだ。全てのミッションが完成していなくても、この事実は、救助隊を十分に安心させたのだ。しかし、救助隊は、その赤ちゃんゾウがちょっとした騒音を聞くたびに、周囲を見渡していることに気付いたのだ。


ゾウの赤ちゃんの健康状態は良好だったが、気持ち的には完全に幸せでないことに気付いた瞬間だった。彼は、家族と離れ離れになってしまったのだ。もしかしたら、この騒音は、どこかでこの赤ちゃんゾウを呼んでいる声なのかもしれない。いくら救助隊が、一時的に引き離したとしても、おそらく彼らはまだこの近くにて、赤ちゃんゾウを探しているのかもしれない。

来るべき音

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驚いたことに、赤ちゃんゾウが聞いた次の音は、彼が一日中待ち侘びていた音だった。確かに、彼の群れはどこかで彼を呼んでいたのだ。そのことを確信した赤ちゃんゾウは、再び繋がれたロープを解こうと、体を強く動かした。


群れは近くにいるようだったが、まだ危険すぎると感じているのか、救助隊が捉える位置に、姿を現してはこなかった。すぐにでも、このゾウの赤ちゃんを家族の元へ返してやりたいと思ったが、まずはこの雄叫びが、どこから聞こえてくるのか確かめなくてはならない。

家族は見捨てなかった

Will Burrard-Lucas/WWF/Barcroft / Barcroft Media via Getty Images
あなたは、救助隊とゾウの他に観光客のグループがいたことを覚えているだろうか?実は、彼らからはこのゾウの群れがどこにいるのか見えており、救助隊に知らせる手助けができたのだ。ゾウの群れは、なんとあの不運の始まりの池の近くに戻ってきていたのだった。


その場所を考慮し、どのように赤ちゃんゾウを群れに戻すかは、救助隊の腕にかかっていた。繰り返すようだが、救助隊は必ず安全を第一に物事を遂行したいと願っていた。そのため、彼らも一緒にその群れまでついていくのが、最善だと判断した。

家族は再び一致団結

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ゾウの赤ちゃんをどうにか牽引し、救助隊は、観光客グループが示唆した場所に連れて行った。そのゾウの赤ちゃんは、家族の群れを発見する地、大きな音で鳴き声をあげ、その群れに向かって走って行ったのだ。


その家族の群れもまた、同じように興奮した状態で彼を迎え入れた。この再会は、この事件の関係者全員の心を感動の渦に巻き込んだ。他の仕事の帰りにたまたま聞こえたゾウの鳴き声、そして仲間を見放すことなく戻ってきた家族の群れ。悲劇から始まったこの物語は、感動の涙と共に幕を閉じたのだ。

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